歯の神経は残した方が良い?

歯の神経は残した方が良いです。

しかしそれは神経が残せる場合のみです!!

神経が残せない状態で無理やり神経を残すと神経が壊死を起こします。そのまま気付かず細菌感染が起きると根の先端から根の周りの膜や顎の骨まで炎症が進んでしまいます。こうなってしまうとかなりの痛みや腫れを伴ったり治療に要する期間が長くなってしまいます。最悪の場合は抜歯に至る事もあります。

神経が残せる、残せないの目安として治療前の歯の症状があります。何も刺激が無いのに強い鈍痛がある場合(もしくは過去にあった場合)、温かいものがしみる場合、冷たい物の刺激で痛みが5分以上続く場合などは神経が残せない可能性が高いです。(必ずしもこれに当てはまるとは言えないので先生とよく相談を!)

また、症状がなくても虫歯を取った穴が神経まで1mmくらいまでに近づくと神経を取らないと強い痛みを誘発してしまう場合があります。

もちろん残せる神経は残しましょう。神経を取った場合は歯に大きな穴が開くため強度の低下が起きたり、神経を取った場所から細菌感染が起きたりするリスクがあるためです。

一昔前よりも神経を残す事ができる方法や材料が増えたため、現在の歯科医師はおそらくなるべく神経を残そうとすると思います。先生にとっても神経を残せた方が根幹治療をしないで済んだり、被せ物をしたときに歯が割れてしまったりするリスクが減るのでその方が良いのです。