お口の中をふと見るといつもと見慣れない様なものが出来ている!これはもしかして癌なのではないかと心配になった方はいらっしゃいますでしょうか?当院でも月に数名の方が心配されて来院されます。
そこで口腔癌について歯科医院にかかった方が良いかどうかのポイントを書いて見ようと思います。
見た目については癌は決まった形がありません。色々な形として現れます。よく見られる形としてはケロイドの様な傷状のもの、白くて硬いもの、出血を伴うものなどです。
基本的には自然に小さくなる事はありません。むしろ段々と大きくなることが多いです。(1日のうちで膨らんだり萎んだりするものは違う病気、粘液嚢胞などかもしれません)
またガーゼなどで拭き取っても取れることはありません。痛みは初期の場合は無いことが多いです。
よく間違えて来られる方が舌の後ろの方に茸状乳頭といい味を感じる凸凹した組織をガンと思い来られる方が多いです。また上の奥歯の近くの頬にも唾が出る突起があり、心配されて来られる方がいます。
また舌が四六時中ヒリヒリする病気がありますが、舌の形に異変がなければ癌ではなく舌痛症かもしれません。(これは問題ありません)
当院では一度お口の中を拝見させていただいて問題の無いものかどうかを判別させていただき、怪しいものの場合はさらに専門病院をご紹介いたします。(専門病院では組織をわずかに採取して顕微鏡で調べたり、血液検査をします。)
いずれにせよ心配であれば一度来院されてください。もし癌の場合は1ヶ月も放置してはいけませんよ。
口腔癌は刺激によりなりやすいです。(尖って擦れる歯や入歯、喫煙など)注意しましょう!