1. 小児の現在のお口の中の傾向
ひと昔前は虫歯の洪水と言われていた時代があり子供たちの歯には沢山の虫歯がありましたが、
現在は予防が浸透し12歳までに虫歯を有する本数は平均で2本前後と言われております。
しかし皆全員が2本程度の虫歯があるわけではなく、全く虫歯がないお子さんと一人で沢山の虫歯を抱えているお子さんとに二極化しているようです。
2. 子供の検診の時期
子供の歯はいつから予防をすればいいのか?
とのご質問を良くいただきますが、歯が1本でも生えてきましたら歯科医院にいらしていただき雰囲気に慣れていただくと良いと思います。
いざ虫歯ができてしまい治療になった場合は通い慣れた場所であるとお子さんの緊張も少なくなります。
小さいお子さんには高濃度のフッ素は稀に中毒を起こすことがあるため使用を控え弱いフッ素から使用していきます。
3. 子供の歯を虫歯にしないために
お子さんの歯を健康に保つには適切なブラッシング、間食等の生活習慣の改善、フッ素の有効利用が効果的です。
資格を持った衛生士が上記のアドバイスを行いますので遠慮なくご質問ください。
またお子さんの口腔内はご両親、特にお母さんの口腔内に似てくる傾向があるようです。
ご両親のお口の中を整備することも重要です。
4. お子さんの虫歯治療
不幸にも虫歯ができてしまった場合は大人同様に治療が必要になってきます。
お子さんの場合は長時間お口を開けていることが困難なため唾液を完全にシャットアウトすることが難しくなります。
歯科材料は唾液で固まらなくなってしまうものが非常に多いため、低年齢の時は唾液の影響を受けにくい材料を使い、年齢を重ねて歯科治療に慣れてきた頃に修正治療を行う事が多くなります。
また歯科恐怖症にならないように根気よくお子さんとの信頼関係を築いていきます。
5. その他
急なお口の外傷、歯並びなどの相談、などお口の中で気になることはなんでもご相談ください。